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■スタジオ練習でのセットアップ

基本的にスタジオ練習の場合、ベースアンプは備え付けの物になると思いますが、マグネットピックアップとの相性は良いが、ピエゾピックアップもしくはスラップピックアップとの相性はあまり良くない事が多い。そこで私のオススメはDI BOXを使い、ベースアンプとミキサーとの両方に接続(いわばライブの際と全く同じセットアップ)する方が良いと思う。ベースアンプは低音中心に、中音域〜高音域はミキサーからのモニターをプリアンプ等でセッティングして、ライブの際の音作りのリハーサルも兼ねれば良いと思います。ハウリングマージンも稼げる場合が多いです。また、プリアンプにフィッシュマンのプラティナムベースプリアンプを用いれば、DI代わりにもなるのでオススメです。DIからミキサーはキャノンケーブルで、DIからベースアンプはフォンケーブルを使用して下さい。



■フィードバック

ピエゾピックアップ使用時に特に問題になるフィードバック。マグネットピックアップを使えば良いのですが、音質はエレキベースそのものだし、スチール弦しか使えない。やっぱりアコースティックなウッドベースサウンドや柔らかいナイロン弦を使いたい。という訳で回避する方法ですが・・・
フィードバック(ハウリング)はピックアップで拾った音がベースアンプより出力され、その出力された音を再度ピックアップで拾ってしまい、ループになる事で起こります。そこで対策としては、演奏に不必要な音周波数をなくす事と、ピックアップさせない事になります。

演奏に1番不必要な周波数は歪みです。歪んだサウンドは出力に対して非常に音抜けが悪い為、結果、ヴォリュームを上げる事になり、ハウリングを引き起こします。歪みを無くす方法としては、プリアンプを使い、歪みのない最適なゲインで、ベースアンプに最適な音質低下のないインピーダンスで出力して、アンプでの歪みをなくす事です。一般的にはゲインを下げてヴォリュームで音量を上げると良いようです。また、BASSMAXやマグネットピックアップ等、パワーのあるピックアップでは、ベースアンプのゲインを下げる事ができ、S/N比が良くなる為、ハウリを抑える事が出来ます。

不必要な周波数をピックアップさせない方法としては、マグネットの場合は弦振動のみを感知するので、弦をスピーカーに向けない、フロントモニタースピーカーからの音を抑えたり、弦を振動しにくい固めの弦(スラップ奏法の際は難しいですが)で強く弾く等が上げられます。ピエゾの場合は、自らが1つのスピーカーとも言えるボディ全体が、感知対象となってしまいますので、ボディをアンプから離す、fホールをテープで塞いだり、fホールに包装ポリエチレン(通称プチプチ?)を突っ込んで、ボディ増幅を殺す。更に、ピックアップ取り付け部の駒ウイングスロット間隔も要チェック!キツすぎず、ユルすぎず、軽く入る程度で、なるべく弦振動を効率良くピックアップさせる。また、ベース音側でなく、スラップ側のピックアップがハウる場合もありますので注意!これは取り付け位置・接着材等によるものが多いかも・・・

更に、実用音周波数をカットする事も時には必要です。「ブゥーン」といったハウリには低音を、「キーン」というハウりには高音を下げたり、フィッシュマンのプラティナムベースプリアンプ等では、他の音を殺さずに特定のハウリング周波数をカットする事が可能です。

実際のライブの場合は、外音(PAスピーカー)はハウリングの対象になり難い(勿論、ベースアンプでハウらすと外音もハウります)ので、ベースアンプはこの際、音色はある程度無視してハウり難いようにトーンコントロールしてモニター音量を稼ぐ。お客サンはPAスピーカーから聴く(ベースアンプからの音もある程度は響くが・・・)ので、そちらの音色をチェックして、プリアンプやPAミキサー等で音作りすると良いでしょう。



■弦

ロカビリーウッドベースにおいて非常に重要な弦。スラップ奏法の場合、テンションが非常に低い弦を選ばないと弦を上手く弾けないです。通常は安価なナイロン弦が良い。スラップサウンドも固めで音抜けが良く、テンションも低めだが、マグネットピックアップには反応しないので、ピエゾピックアップを使う。

ピュアロカにオススメなのが、ガット弦!ベース音もスラップも温かい優しい感じの音で、こちらもテンションが低く弾き易い。特にアコースティックギターがバンドにいる場合にスラップがカブってこない。(ナイロン弦の方はスラップが固い音なのでカブリ易いと思う。)同じくマグネットピックアップには反応しないので、ピエゾピックアップを使用。

スチール弦はアルコやピチカート用なので音が明るくハッキリしすぎて伸びもある為、スラップ奏法には全く向いていないと思う。(ロカビリーでは暗めの伸びがない音の方がそれっぽいと思う。)が、マグネットピックアップを使ってパワフルサウンドを出したい場合は、磁性体のスチール弦でなければならないので、オススメのソロチューニング(2度高い音の弦を張り、2度低くチューニングする)が良い。ナイロン・ガット弦と同レベルに柔らかい感じで、スラップ奏法に有効です。



■名称&サイズ

ロカビリー関係ではウッドベース(WOODBASS)と呼ばれていますが、一般にコントラバス(CONTRABASS)・弦バス、その他ダブルベース(DOUBLE BASS)・アップライトベース・アコースティックベース・スラップベース(SLAPBASS)・ドッグハウスベース、色々呼び方があります。クラシックではコントラバス・弦バス、外国ではダブルベース・アップライトベース、スラップベースは演奏形態のことですね。サイズは3/4(小型ウッドベース)・4/4が一般的ですが、日本の4/4が外国の3/4になるからヤヤコシイ。3/4の方がフレット間隔・テンションの面で有利ですが・・・3/4はベースの上に乗りにくいです。(笑)



■マグネットピックアップ

パワーのあるフレットレスエレキベースに近い音!スラップ奏法では凄くパワフルな音が出ます。サイコビリー等、音量のあるバンドで有効です。マグネットの場合はハウり難いので、リハーサル無しのライブ等でも楽です。しかし、音質はあまりウッドベースらしく無く、弦はスチール芯の弦じゃないとマグネットに反応しません。また、各弦のバランスを弦-ピックアップ間隔で調整します。上手く調整する事により、スラップのアタックサウンドも出力変化しますが、スラップの音抜けの為に別にスラップ用ピックアップを用意した方が良いでしょう。



■ピエゾピックアップ

ピエゾ系ピックアップはコントラバス特有の音が出せます。更に弦のタッチ音も拾うから、多少のスラップサウンドも拾ってくれる。但し、ハウリングの問題があるので、音量に気を使わないといけない。ハウリングする周波数を下げてやる。あと、fホールをテープ等で塞ぐのも有効!リハーサルでは十分にPAオペレーターにハウリング対策としてバンド全体の音量・イコライジング等、調整してもらわないと辛いかも。また、ピエゾ系ピックアップはインピーダンスが非常に高いので、プリアンプを一緒に使用した方が良い。BASSMAXはリアリスト・アンダーウッド等よりハウリングにやや強く、オススメです。



■スラップピックアップ

はっきり言ってスラップ用はピエゾピックアップなら種類はどんなものでも、あまり変わらないと思う。それよりも貼り付けの両面テープの素材や、貼り付け位置が1cmでも変わると音質が全然変化します。私的にスラップピックアップはあくまでライブでドラムと合わせる場合の音抜けの為のサポートと考えています。特にベース音ピックアップがピエゾの場合はスラップサウンドも含めてベース音側のピックアップで音作りして、音抜けが足りない分をスラップピックアップでサポートさせる。取り付けは指板の裏に両面テープで貼り付ける。両面テープの材質は、一般的に固く薄いと固めのキチキチサウンド、柔らかく厚いと柔らかめのトコトコサウンドになります。貼り付け位置は一般的に下にいくほど、出力が大きい。また、アンダーウッドを使用する際はG線側素子をスラップピックアップとして使用できる。あとピエゾなので、やっぱりプリアンプでインピーダンス変換してやらないと音圧低下・ハウリングの原因となるでしょう。



■プリアンプ

プリアンプについてよく誤解されているのが、音色の調整やベース音信号出力を上げるイコライザーやブースターとしての機器であるように思いがちですが、プリアンプの1番大事な機能はインピーダンス変換にあります。ピエゾ系ピックアップの問題点としてインピーダンスが非常に高い。そしてほとんどのベースアンプはマグネットピックアップのインピーダンスに合わせて設計されているので、ベースアンプによっては、そのまま入力すると音圧低下やハウリングの原因となる。そこでプリアンプを使ってベースアンプに合うインピーダンスに変換させます。また、ゲイン調整により、歪みと出力を一番理想のバランスに設定してベースアンプに送る事が出来る為、ハウリングを極力抑えることが可能です。

勿論、付加機能であるイコライザーも便利で、ミックスプリアンプは各社から発売されているが、大体がミックスされた出力1chに対してのイコライザーで、この場合は音作りも限定され、特に低音を上げた場合にスラップ側ピックアップがハウってしまう事があります。(ピックアップ貼り付け位置にもよるが。)K&K 2chプリアンプでは各々に対してのイコライジングが可能でベース側ピックアップは低音を、スラップ側ピックアップは高音を上げることが出来る!(フタを開けると中にヴォリュームがある。)
 
小ライブハウスやバー等での演奏ではDI BOXを2つ使用できることが少ないので、1ch出力もスゴク便利!また、ライブの際はDI BOXに入力した場合、お客さんはベースアンプで作った音ではなく、PAスピーカーよりベースピックアップの素の音を聴く事になります。(ベースアンプからの音もある程度は響くが・・・)パカパカ・ポコポコといったサウンドになり易いようです。ベースアンプからは低音をブーストした良い音が出ていても、PAスピーカーはパカパカになっている事がよくあります。

ですからベースとDI BOXの間に音作りの為にトーンコントロールが必要になります。(エレキベースには装備されてますよね。)スラップ側も同様にPA任せでなく、自分で音作りしたい。プリアンプに トーンコントロール機能がありますので、ピエゾ系ピックアップにはプリアンプを一緒に使う事をお勧めします。勿論マグネットピックアップを使う場合でもスラップ側ピックアップには使用した方が良い。この場合もやはり2chプリアンプが便利!

その他、フィッシュマン社のプラティナムベースプリアンプは、非常にハウリングの対応に特化したデプス・フェイズ・コンプレッサーを装備。特定のハウリング周波数を他の音を殺さずカット、位相を反転さしてハウリングを消去、コンプレッション付加でタイトなサウンドによりハウり難く、5バンドイコライザーやXLRアウトも装備してDIとしても使用可能です。

プリアンプの注意点として、低音域のダイナミックレンジが非常に重要です。フリケンシーレスポンスの最低音周波数域が低いプリアンプを使いましょう。特にアコースティックギター用の場合、最低音周波数域が高く、低音が出ません。当社では全てワイドダイナミックレンジの製品を取扱っております。

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